「旅行でたくさん歩いた日」「仕事で立ちっぱなしの日」の夜、足の裏、特にかかと(踵)にジンジンとした痛みが走って、「歳のせいかな…」と諦めていませんか?
実はその痛み、ただの疲れではなく、足のトラブルの中で最も多いとされる「足底筋膜炎(そくていきんまくえん)」という病気が原因かもしれません。
今回は、長時間歩く人に特に起こりやすい、この足底筋膜炎について解説します。

〇なぜ長時間歩くと「かかと」が痛くなるの?
足底筋膜炎は、足の裏にある**足底筋膜(そくていきんまく)**という腱組織に炎症が起きることで発症します。
足底筋膜は、かかとの骨から足の指の付け根まで扇状に広がり、土踏まず(アーチ)を支える非常に重要な役割を担っています。
❌ 長時間歩行が引き起こすメカニズム
- 過度な負荷の蓄積: 長時間歩いたり、立ち続けたりすることで、足底筋膜に繰り返し大きな牽引力(引っ張る力)や衝撃が加わります。
- 筋膜の炎症と損傷: この負荷に耐えきれなくなると、特に負荷が集中しやすいかかとの骨の付着部で小さな損傷や炎症が起こります。
- 痛みの発生: この炎症が「かかとの痛み」として現れます。
長時間歩行だけでなく、ランニングなどのスポーツ、急な運動量の増加、合わない靴、または扁平足やハイアーチといった足の構造も原因になります。
〇こんな症状に心当たりはありませんか?
足底筋膜炎の特徴的な症状は、長時間歩いた後や朝起きた時に強く出ることです。
- 朝の第一歩が激痛!: 朝起きて床に足をついたとき、あるいは座っていて立ち上がった最初の一歩に、かかとや土踏まずに強い痛みが走る。
- 歩き始めは痛い: 動き始めは痛いが、しばらく歩いていると痛みが和らぐ(ただし、長時間歩くと再び痛む)。
- かかとの内側が特に痛い: かかとの骨の付け根(特に地面に接する内側)を押すと痛みが強い。
もし一つでも当てはまるなら、専門医(整形外科)への受診をおすすめします。
〇痛みを和らげるために、今すぐできること
病院での治療(リハビリ、投薬など)が基本ですが、自宅でできる対策もあります。
- アイシング(冷却): 痛む部分を冷やし、炎症を抑えます。特に長時間歩いた直後や痛みが強いときに効果的です。
- ストレッチ: ふくらはぎやアキレス腱、そして足底筋膜を優しく伸ばすストレッチを毎日行いましょう。
- インソール(中敷き)の活用: 足のアーチを適切にサポートするインソールを使うことで、足底筋膜にかかる負担を軽減できます。
〇まとめ:無理せず、自分の足を守ろう
足の痛みは生活の質(QOL)を大きく下げてしまいます。「たかがかかとの痛み」と放置せず、早めのケアと専門家への相談が大切です。
快適に長く歩けるように、自分の足を大切にしてあげましょう!


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