強力な除草剤であるプリグロックスLとバスタ液剤も、希釈倍率を間違えると期待した効果が得られなかったり、逆に薬剤が濃すぎてユーカリに薬害が出てしまうリスクがあります。
このブログでは、それぞれの薬剤の標準的な希釈倍率、雑草の種類に応じた調整方法、そして安全に散布するための計算方法を詳しく解説します。
1. プリグロックスLの標準希釈倍率と使用上の注意点
プリグロックスLは速効性が高い分、効果はかかった部分に限定されます。そのため、雑草全体にムラなくかかるよう、十分な水量で散布することが重要です。
🌿 標準的な希釈倍率(一般雑草)
| 雑草の状態 | 希釈倍率 | 薬液100Lを作るのに必要な薬剤量 |
| 広葉雑草・一年生イネ科雑草 | 100倍 | 1.0L |
| 生育の進んだ大きな雑草 | 50倍~100倍 | 1.0L ~ 2.0L |
- 基本は100倍: ユーカリ栽培で一般的に発生する一年生の雑草に対しては、100倍を目安に希釈します。
- 水量を多く: プリグロックスLは「葉の表面を濡らす」ことが重要です。薬剤の濃度を上げるよりも、散布する液量(水の使用量)を増やし、雑草全体にしっかりとかけることを意識してください。
- 速攻性を活かす: 散布後すぐに効果が出始めるため、作業後すぐに効果を確認したい場合に適しています。
2. バスタ液剤の標準希釈倍率と使用上の注意点
バスタ液剤は移行性も持つため、雑草の種類や大きさによって希釈倍率を調整することで、根元までしっかり枯らし、長い抑草期間を得ることができます。
🌿 標準的な希釈倍率(一般雑草・多年生雑草)
| 雑草の状態 | 希釈倍率 | 薬液100Lを作るのに必要な薬剤量 |
| 一般雑草・初期の雑草 | 150倍 | 660ml |
| ススキ、セイタカアワダチソウなどの大型雑草 | 50倍~75倍 | 1.3L ~ 2.0L |
| 問題となる強雑草(スギナなど) | 30倍~50倍 | 2.0L ~ 3.3L |
- 基本は150倍: 一年生雑草が主体の場合は150倍を目安に希釈します。
- 強雑草には高濃度: 特にスギナや背の高いススキなどの多年生雑草に対しては、50倍や30倍といった高濃度で散布することで、根元までしっかりと枯らす効果が高まります。
- 効果の発現までの辛抱: プリグロックスLに比べて効果が出るまでに時間がかかりますが、数日後からじっくりと枯れ始め、長く抑草効果が持続します。
3. ユーカリに薬害を出さないための計算と散布のコツ
希釈倍率の計算を間違えると、コストの無駄や薬害につながります。また、最も重要なのは「飛散させない」ことです。
🛑 ユーカリへの薬害を防ぐ散布のコツ
- 目盛り付きの計量カップを使う: 薬剤を計量する際は、必ず目盛り付きの専用カップを使い、正確に測りましょう。
- 風のない日を選ぶ: 薬液の霧(ドリフト)がユーカリの葉に飛散するのを防ぐため、風速3m/s以下の無風に近い日を選んでください。
- 低圧で散布する: 噴霧器の圧力を上げすぎると、霧が細かくなり風で飛びやすくなります。低めの圧力で、雑草の根元を狙って丁寧に散布しましょう。
- 若木への散布は特に注意: 幹が緑色の若木は特に薬害を受けやすいため、散布時は防護板やシートなどでユーカリの幹を覆うなど、厳重な対策をとってください。
正しい希釈倍率と散布方法をマスターして、ユーカリの生長を妨げることなく、効率的で安全な除草作業を行いましょう!

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